妊娠中は胎児に血液を介して、栄養を送ります。
そのため、皮膚の毛細血管が拡張して全身の血液量を増やします。
毛細血管が拡張すると水分の蒸発量が増えるため、肌が乾燥します。
全身の血液量の増加と毛細血管の拡張は妊娠に伴うホルモンバランスの変化(女性ホルモンの増加)が要因です。
女性ホルモンとは
女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
エストロゲン
エストロゲンの働き
- 女性らしい体を作る
- 妊娠の準備
- 子宮などの生殖器官を発育 維持
- 女性らしい丸みのある体型を作る
- 肌を綺麗にする
プロゲステロン
プロゲステロンの働き
- 妊娠の維持
- 基礎体温をあげる
- 受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定
- 妊娠を安定させるように食欲を増やす
- 水分や栄養素を溜め込む
- 乳腺を発達させる
妊娠期のお肌の変化
胎児に血液で栄養や血液を送るため、毛細血管が拡張します。
そのため水分の蒸発量が増え、肌が乾燥しやすくなります。
また、妊娠中の水分や栄養の摂取不足も肌の乾燥の原因になります。
妊娠期のお肌の状態
妊娠中は、胎児への水分・栄養補給や羊水量の維持のために妊娠前よりも、さらに水分や栄養の摂取が必要なります。
しかし、妊娠するとつわりなどで水分や栄養を十分に摂りにくくなったり、偏食で栄養が偏ったりしがちです。
妊娠期のお肌のトラブル
妊娠中の乾燥によるトラブル
・ニキビ(吹き出物)
・妊娠線
・かゆみ
お肌トラブル解決策
妊娠後にはプロゲステロンの分泌が増えることで、ニキビをでやすくさせます。
妊娠にともなう体型の変化によって皮膚上にあらわれるひび割れのような線のことです
肌が乾燥していると皮膚の重安静が低くなり、裂けやすくなります
妊娠期のスキンケア
肌が乾燥すると水分の蒸発を防ごうとして、皮脂の分泌が増えて、皮脂の分泌が増えます
女性ホルモンの「プロゲステロン」の働きの影響もあります
乾燥予防の肌ケア方法
乾燥対策として保湿ケアと水分補給
妊娠前と同じ方法ではいけない場合があります
妊娠中は肌や嗅覚が敏感になるため、妊娠前と同じアイテムは使えないことありま
スキンケアのタイミング
妊娠前の乾燥する前のタイミングから始める
入浴後は顔だけではなく、全身にローションやスキンケアアイテムを塗る
ボディクリームやローションはマタニティ専用か、赤ちゃん用で無添加・低刺激の製品を選ぶ
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肌トラブル予防のために栄養も大切
たんぱく質の役割
- 細胞 筋肉 内蔵 皮膚 髪の毛 ホルモン 酵素 抗体
など体のさまざまな部分にタンパク質が使われます
妊娠中期~後期にむけてたんぱく質を多く摂ること | 成人女性は1日50g(鶏肉ささみ 4本) |
妊娠中期 | 1日55g(卵1個分追加+5g) |
妊娠後期 | 1日75g(鶏肉ささみ2本分追加 +25g) |
お肌のためにはたんぱく質が大切です。
妊娠中はたんぱく質も十分にとりつつ、ビタミン、鉄、ミネラルの摂取し、バランスよい食事と十分な水分でお肌の乾燥を予防しましょう